
マッサージの仕事って、免許無しでもできますよね。
そんな状況で、あん摩マッサージ指圧師の国家資格をわざわざ取るのって、メリットあるんですか?

そうそう。
現状、行政の怠慢で無免許でもおとがめなしです。
今回はあん摩マッサージ指圧師のメリットをお話しします。
こんにちは。
整体・リラクゼーション業歴20年のあん摩マッサージ指圧師のニワです。
まずは結論から。
メリットは、健康保険での訪問マッサージ業で働けることだけです。

でもね、柔道整復師、鍼灸あん摩マッサージ指圧師の業界の中では、
健康保険での訪問マッサージで働けるという事が
ものすごく大きなメリットなんです。

そういえば、近所の要介護のおばあちゃんに、
訪問でマッサージ師さんが来ていたなぁ。

そう、それです。
健康保険での訪問マッサージ業界は、超高齢化社会なので対象患者さんが沢山います。
健康保険適用で1割〜3割負担で施術をうけれて、患者さんの負担も少なく済むので、定期訪問で長いお付き合いになります。
なので、マッサージ師の方も収入が安定します。
患者さんの負担が健康保険適用で1割です。1回400円くらいです。
(高齢者でもお金持ちは3割負担)
1回の施術時間が20分〜30分。
例えば、週3回施術で月に12回施術です。
12回✖️4000円=48000円があん摩マッサージ指圧師の収入になります。
ですので、経営側としては継続して安定収入が得られます。
しかも、訪問専門なので経費がかからないです。
経費は、自分の部屋、電話、ファックス、パソコン、プリンター、移動手段の車くらいです。
(東京の場合、移動はスクーターや自転車)
柔道整復師さんは接骨院を開業するのに、ものすごく経費がかかります。
それに、柔道整復師は急性のケガのみ保険適用なので、患者さんは少ないです。
(接骨院で、慢性的な腰痛、肩こり、神経痛などに保険を使っていたら詐欺行為です)
以前在籍していた訪問マッサージの会社では、三つの国家資格(柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師)を所持して、接骨院を自分で開業していた先生が、自院を廃業して3人も転職してきました。
三つの国家資格(柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師)を持っている先生でも、一番役に立つのが、あん摩マッサージ指圧師だと考えて、訪問マッサージ業をやっている先生が多いです。
柔道整復師・鍼灸師専科は養成学校はたくさんあります。
免許保持者が多数いて、ライバルが多いです。
⚫︎柔道整復師はいわゆる接骨院の先生→同業者多すぎる。急性のケガのみ保険適用。設備投資がかかりすぎる。
⚫︎鍼灸師→治せるかどうかのみの勝負。健康保険で訪問鍼灸があるが、医師の同意書はなかなか書いてくれない。
⚫︎あん摩マッサージ指圧師→超高齢化社会なので対象患者さんがたくさんいる。健康保険の訪問マッサージに必要な医師の同意書は、ほぼ書いてくれる。
あん摩マッサージ指圧師は養成学校が限られているので、免許保持者が少ないです。
現状、超高齢化社会の中で、あん摩マッサージ指圧師の供給が足りていないです。
会社に雇われて正社員でも働けるし、業務委託での求人もあります。
正社員雇用で仕事を探しても、50歳くらいまで求人あります。
(以前在籍していた大阪の訪問マッサージの会社では50代後半の方が正社員で転職してきました)
マッサージ業界では、正社員で休みが多いって珍しいです。
ですが、訪問マッサージの会社の多くが、週休2日制を導入しています。
訪問マッサージの会社は残業も無いです。
無免許整体師、リラクゼーションセラピストからのステップアップで、あん摩マッサージ指圧師を取りにくる人もたくさんいます。
ご自身が大黒柱で、一生、手技療法の仕事をするならば、あん摩マッサージ指圧師の免許は必須です。
健康保険でな訪問マッサージ業界なら、正社員で働けて安定収入が得られます。
訪問マッサージの仕事を、業務委託で受けながら自分でも治療院をやっている先生もいます。
働き口がひろがり、人生が安定します。